谷川製麺所
看板はない、青い屋根が目印、かなり初見殺しの難易度の高いお店である。
このお店は基本的に、しっぽくうどんのみ。
うどんのサイズを告げて、お金を支払い、うどんの入った丼を受け取る。
そして、自分で寸胴か具材の入った出汁をかけて食べるのだ。
この店の名物の一つは、イノシシ肉。
お店のご主人が山で採ってきたイノシシの肉がダシに入っている。
しかし、いつでも食べられるとは限らない
イノシシ肉は野菜などの具材の入った寸胴の底に沈んでおり、自分で見つけてすくって食べなければならないからだ。
日によっては他のお客さんに食べられてなくなってしまっていたり、またうまく見つけることができなかったら食べることはできない。
前回このお店に来た時には、イノシシ肉をうまく見つけることができず、食べることができなかった・・。
今回こそはそのリベンジでイノシシ肉を食べようと思う。
他のお客さんが途切れたタイミングを狙って注文する。
前回は後ろの後ろにいるお客さんが気になって焦ってしまい、うまくイノシシ肉をすくい取ることができなかったので、今回は後ろにお客さんがいない状態で余裕を持ってイノシシ肉を探す作戦だ。
うどんの小250円を注文、お金を支払い、イノシシ肉探しに取り掛かる。
しかし、なかなか見つからない・・。12時半を過ぎていたので、もしかしたら既に他のお客さんにイノシシ肉は食べ尽くされてしまったのかもしれない、そんな諦めににた考えが頭をよぎる・・・。
焦りのためか額に汗が流れる(嘘)。
何度かスープをかき回し、少しずつ具材を取っているとついに肉の欠片らしきものを発見、これはイノシシ肉なのだろうか??
あんまり長い間、寸胴をいじっているのも、お店の人に悪いという思いから、そこでイノシシ肉の捜索は諦めた。
席に付き取ってきた肉を食べてみる。
豚肉とは違った、かなり筋肉質な食感。
赤身の固い部分のようだ。噛むとほろりと口の中で溶けていき旨みだけが残る。
食べたことがないタイプの肉だ、多分これはイノシシの肉で間違いないだろう。
ようやくこれで、イノシシ肉を食べるというミッションをクリアした!通算4回ぐらいはチャレンジしたことになる。一人静かに歓喜した!
その後、ようやく猪肉を食べられたという感動もそこそこに、一杯目を完食。
このお店のうどん小の量はそんなに多くない。
2杯目は替え玉をもらう、替え玉は100円。このお店には珍しい替え玉というシステムがあるのだ。
替え玉をした場合は、しっぽくうどんの出汁をすくってかけることはできない。
あくまでも麺の替え玉だからだ。
この店で美味しいものはもう一つある。
あまりよく知られてはいないが、冷たい出汁で食べるいわゆる冷かけうどんがとても美味しいのだ。
冷かけうどんの冷たい出汁は机の上のポットに入っている。
一見しただけでは麦茶や水が入っているような普通のポットだ。
まさか、冷たいかけだしが入っているとは思わないだろう。
この点でもかなりの初見殺しなお店だ。
替え玉でうどんを食べようと思ったが、そばもあることを発見。
このお店でそばをやっているのは知らなかった。
当然美味しそうだったのでそばを注文する。
大好きな冷たいかけダシをたっぷり注ぐ。
そばは見た目からして美味しそう。
普通のそばよりかなり色が濃いめ。
そば粉の割合が高いことが、見た目だけで分かる。
噛むとサクッとした素晴らしい歯ごたえ、そしてそば粉のうまみが口の中に溢れる。かなり美味しい。
冷たい駆け出しにとても合う。
このかけダシはなんというか、すごく荒削りで魚介の出汁の味がダイレクトに感じられる、少し塩気がきついのもまた美味しい理由だ。
途中まで食べてから自家製の角切り生姜を入れる、これも美味しい。
あっという間にそばも完食。
念願のイノシシ肉も食べることができたし、初めてのそばも美味しく食べることができた。大満足な1日。
ごちそうさまでした!
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