喰回
この天ぷらの形を見て、何系のうどん店なのかがわかったら、一端のさぬきうどん通である。
この天ぷらは、木の葉型天ぷらと呼ばれている。
そして木の葉型天ぷらは、三豊市にある「渡辺」という店が発祥であることから、木の葉型天ぷらを出すお店は「渡辺系」のうどん屋と呼ばれたりする。
三豊市の「渡辺」で修行した職人さんが独立してお店を出店し、そこでこの木の葉型天ぷらを出している。
なので、この天ぷらを見たら、渡辺系のうどん屋だ!とすぐわかるのである。
私の知る限り、木の葉型天ぷらを出す渡辺系のお店は、
高松市の義経
丸亀市の渡辺
丸亀市の龍
三豊市のかつや
三豊市の喰回
以上の5店舗だ。
もし他にも渡辺系のお店があったらどなたか教えて下さい。
ということで、喰回。
やはりここは天ぷらということで、天ぷらうどん450円を注文。
一般店なので、着席してから注文。
うどんが来るまで店内を見回していると、あの木の葉型天ぷらが、器に溢れんばかりにたくさん揚げおかれていた。
いつみても、あの巨大な木の葉型天ぷらは芸術的だ 笑。
程なくして到着。
丼を橋渡しするようにして巨大な天ぷらが乗っている。
本店の渡辺では、天ぷらの中身は海老1本だが、こちらはいろいろ入っている。
目視で確認できるところで、ナス、かぼちゃ、ピーマン、海老といったところ、
具沢山はうれしい。
この木の葉型天ぷらの食べ方は人による。
いきなりダシにすべてを入れる方法もあるし、ダシにいれずかじりながらそのカリカリ感を楽しむ食べ方もある。
私個人的には後者のタイプ。
というのも、最初にすべてを入れてしまうと、天ぷらのせいでダシがかなり油っぽくなってしまいダシの味がわからなくなってしまうから。
天ぷらの下から麺を取り出して食べる。
ねじれがあり、手切りゆえ太さには若干のランダムさがある。
やや太め、ガッチリとしたコシではなく適度に心地の良いコシ。
食べ進めていくうちに麺のうまみがどんどん感じられる。
天ぷらが鼻にぶつかりそうで飲みにくいダシの味も確認。
かなりさっぱりスッキリしている。
それにしても、ダシにはワカメがたっぷりと入っている。
ワカメうどんと間違えるほどの量。
次に天ぷらを少しづつ崩しながら食べていく。
天ぷらを入れていくと、ダシの旨み深みが一気に進む。
ダシだけ飲んだときは少し薄さと物足りなさを感じたのだが、これは天ぷらを入れることを想定してたからだろう。
天ぷらを入れるとダシがちょうどいい塩梅になるように計算されているのだ。美味しい!
天ぷらの油と具、それを卓上のネギでさっぱりとさせながら食べていくと、あっという間に完食してしまった。
残ったダシにはかなり油が浮いているが、ネギのさわやかさのおかげで最後まで美味しく食べることができた。
渡辺系のうどんは、いろいろな食べ方や味の変化が楽しみてとてもお得。
次は丸亀の「渡辺」あたりに行ってみよう。
ごちそうさまでした!
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