上戸うどん
臨時休業が多く、運良く食べることができたら奇跡と言われるうどん店がある。
それが、香川県の西の果て、愛媛県の県境近くにある「上戸うどん」だ。
このお店、店主とその奥さんで主に営業しているらしく、店主の体調不良や人手不足などで、臨時休業が多い。
店主がTwitterをやっており、そこで営業状況が告知されている。
これをチェックしないでお店に直行すると、休業の告知にがっかりする可能性が高くなるので注意が必要だ。
しかも場所が香川の西端で、中心部高松からとても遠いため、ショックが大きい。
まわりに他のうどん店が少ないので、その後のリカバリーが困難なのである。
この日は、朝からどのうどん店に行くか思案していたところ、何気なく見たTwitterで上戸の大将が「今日は6時から営業します」とつぶやいていたので行くことにした。
高松中心部から約1時間半、ふらっと行くにはなかなかの距離がある 笑。
右手に海が見える道路をしばらく進むと、左にパイロットランプの輝く「うどん」の看板が!
お店の前にバイクを止めて店内へ。
行列は店内のみ3人ほど。
ちょうど、玉とりした麺を使い切ったところだった。
新しく玉とりした麺が出来上がるのを待つ。
メニューは、かけ、ぶっかけ、そして、冷かけ、のみ。
せっかくの奇跡の上戸なので、ひやかけ小240円とかけ小220円の2つを注文。
ゲソてん120円もピックアップ。
店内は、テーブル1つとカウンター席のみ。
かけのダシから。
うーんイリコがしっかりと効いた芯のあるダシ。
うまいこれは当然飲み干す。
麺。
太いというより、平打麺。
名古屋のきしめんのようだ。
中心が少し白くなっており、噛み切ると粉の香りが鼻孔をくすぐる。
いい感じのコシだ。
つづいて冷かけ。
ダシは、そこまで冷えていないが、これまたイリコのスッキリした味。
かけのダシよりは、薄めにしてあるようだ。
レモンが入っていてさっぱりとするが、意外とレモンの味が強く出すぎるのでダシだけを味わうときには入れないほうがいいかも。
冷たい麺だと、麺のコシがより際立つ。
むちっとした麺に歯が食い込む食感がいい。
ゲソ天はかなり大きく、そして衣が固め。
カケダシに浸して柔らかくして食べるとちょうどいい。
さすが幻のうどん、ということで美味しかった。
お店は、大将とその奥様と思われる女性2人でまわしている。
大将は、生地を切ったり麺をユデたりお会計をしたり、常に動き回っていた。
奥様もしかり、見るからに人手が足らず忙しそう・・
この人手不足の昨今、なかなか求職者がこないのかもしれない。
個人うどん店の経営者は大変だ。
我々客にできることは、食べて応援することくらい。
美味しいさぬきうどんがいつまでも食べられるよう、ぜひ頑張っていただきたいところ。
さぬきうどんブームをつくった田尾教授が教鞭をとる四国学院大学の学生が発行している「インタレスト」。
最新号がお店に置かれていたので手に入れることができた。ラッキー!
ごちそうさまでした!
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