次の目的地は、「池内うどん」。
このお店、マスコミ取材NGのお店で、一般的なガイドブックには掲載されていないマニア度が若干高めのお店。
なぜ2件目にこのお店にしたかというと、ややディープなさぬきうどんを味わってもらいたかったから。
というのもこのお店いろいろなマニアックなポイントがある。
マニアックポイント1 初見殺しのお店の入り口
このお店、まず入り口がどこかが非常にわかりにくい。
外見は木造の少し古目の民家という感じ。
看板がなければうどん店とはわからない。
お店にむかって右側にはガラスの横引扉がある。
いかにも民家の玄関ドアのような場所であるが、ここは入り口ではない。
初めて私が訪問した時、案の定ここから入ろうとして失敗した・・・
その横にある、建物と建物の隙間のような場所が入り口だ。
申し訳程度にのれんが掛かっているのでそれが唯一の目印。
お店に到着したチームメイトに「入り口はどこか」とクイズを出したが、別のお客さんが入り口から入ってしまったので残念ながらクイズにならなかった 笑。
是非ともチームメイトには間違った場所から入ってお店の人に注意されてほしかったのだが・・
マニアックポイント2 すぐ横で泳ぐ鯉
建物の隙間のような入り口から無事に店内に入る。
屈強のフットボーラーたちには、この入口は狭すぎるようだ。
ガンガンと肩を建物にブツケながらパワースルーの練習さながら店内に入る(嘘)。
店内と行っても、そこは建物の中ではない。
中庭というのか、川沿いというのか、とにかく外である。
麺を茹でる場所と、注文する場所はさすがにお店の中なので、うどんを受け取るために少しだけ屋内に入るという形をとる。
そしてこのお店の最大の特徴と言っても過言でないのが、お店のすぐ横の池?で泳ぐ鯉。
川なのか、用水路なのか、池なのかよくわからないが、とにかくお店の横に水がたまっておりそこに鯉が悠然と泳いでいるのだ。
ここの鯉はその昔お客さんが残したうどんを食べて育っており、いまでもうどんを餌としてい食べているとかいないとか・・・
たぶん噂にすぎないだろう 笑
マニアックポイント3 ダシのないうどん
ここのうどんはダシがない。
というかそもそも、かけうどんとか釜揚げなどのメニューがない。
うどんとそばに、それぞれ冷たいのと温かいのがあるだけだ。
では味はなにかというと、麺の下に濃い目のダシが適量入っており、それを全体に絡めて食べる。
この濃いめのダシがなんとも言えずうまいのだ。
ダシのないうどんは、珍しい。私も香川にきて初めて経験したうどんだ。
この驚きを皆に味わってもらいたかった。
マニアックポイント4 アベック
ここのオススメメニューは「アベック」だ。
「アベック」というと、恋仲の男女二人組の古風な呼び方のようにも思えるが、このお店では違う。
うどん1玉とそば1玉を同じ丼に入れて食べる、というメニューなのだ。
ちなみに壁に貼ってある店内のメニュー表には載ってない。
別に、「うどんとそば1玉ずつ」と言っても問題はないが、「アベック」というとちょっとした常連気分が味わえる。
チームメイト全員に、「アベック」の注文のしかたを教え、常連気分を味わってもらった。
なお、ここのうどんはなぜかラーメン丼に入っている。
白ベースにぐるぐるに線が巻かれた典型的なラーメン丼だ。
その中にうどんとそばが入っているので、うどんだか、そばだか、ラーメンだかよくわからなくなる。
が、そのゆるさも魅力の一つだ。
さて、アベックを注文して丼を受け取る。
それから、お金を支払う。
アベックは330円。
そして、お箸をとりその横にある唐辛子を入れる。
この唐辛子、黄色い種も入った乾燥したタイプの唐辛子で物凄く辛い。
辛いのが苦手な私は、初見でスプーン1杯丸々いれてしまい、辛くて食べられなかった思い出がある。
同じ過ちを繰り返してほしくないために、仲間たちには「辛いから気をつけろ」と再三注意を促した。
全員が冷たいアベックを注文し、受け取った。
入り口入ってすぐのカウンター席が空いていたが、どうせなら鯉の池の横で鯉を眺めながら食べることを提案。
日差しに照らされた男たちが7人池のほとりに突っ立ってうどん(とそば)をすする姿は壮観だ。
チームメイトの一人は、池のなかにブラックバスがいるのを発見したようだ。
この池にブラックバスもいるとは知らなかった。
人とうどん店にくると、いろいろと発見があるものだ。
うどんは、いつにもましてプリプリの歯ごたえ。
水でしっかりと締められているのでこしもしっかりとしている。
そしてそば。
コシがありながらサクサクとした歯ごたえ。
噛むたびにそば粉と小麦粉のうまみが溢れ出す。
チームメイトたちの評価も上々であった。
とくにそば。
香川のそばは、一般的なイメージのそばとはぜんぜん違う。
かなり太めで、イメージ的にはそばの色をしたうどん、に近い。
というのも、香川のそばの多くは、小麦粉の使用率が高くそば粉の割合は少ない。
店によって違うのだろうが、そば2、小麦粉8くらいの割合が多いそうだ。
最初に食べたときにはかなり面食らうが、段々と慣れてくるから不思議。
そして慣れてくると、ふとそんなそばが食べたくなるのだ。
池内うどんは、禁断症状を起こすほど中毒性の高いうどんとして有名。
1度や2度食べただけでは、その美味しさがわからないが、3回位食べると中毒になるのだ。
私も1〜2ヶ月ごとに無性に食べたくなるので池内うどんに通っている。
うどんマニアのなかでは、このお店のうどんを食べて禁断症状を治すことを「池内チャージ」と呼ぶこともある。
1回だけでチームメイトが中毒となるかわからないが、しばらくして食べたくなるチームメイトがいたとしたら、案内した私としては、してやったりである。
2軒目終了。
それなりの満腹感を感じたチームメイトもいた。
食べた後にアベックが、半玉+半玉の合計1玉ではなく、1玉+1玉の合計2玉であることを知り、その情報で一気に満腹感を感じた者もいたようだ。
まだまだ前半戦。
次は、冷かけを食べに丸亀へいく。
つづく・・・・
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