橋本製麺所
うどんの製麺所というのは、文字通り麺を作ることを専門にしているお店のこと。
一般客にうどんを食べさせるのではなく、麺をつくってそれを学校や食堂などに卸している麺の卸売業者のことだ。
ただ現在では製麺の傍ら一般客にうどんを食べさせるお店も多く、「製麺所」という名前がついていながら、普通のうどん屋さんと変わらないお店もある。
今回行ったのは、昔ながら製麺所。
麺の製造と販売を専門に行なっているお店だ。
いろいろ調べた情報によると、このお店、客自らが丼と箸、醤油や薬味などを持参していけばその場でうどんを食べることもできるらしい。
さっそく準備をして向かってみた。
お店の外観はほとんど民家。
ガラス戸に「生そばあります」という張り紙があるおかげでかろうじて製麺所だとわかる。
中に入ると人はいない。
小麦粉と麺を入れるためのセイロがうず高くつまれている。
さすが製麺所といった趣。
インターフォンのようなボタンがあり、御用の方は押してくださいとあるので早速押す。
すぐに店主らしきおじさんが出てくる。
製麺をしていたのか、腰辺りが小麦粉で真っ白になっている。
「うどん食べられますか」と聞くと、「うちは飲食はやっていないんですよ」との回答。
あれっと思うものの、製麺に専念するためにもうやめてしまったのか・・と思いその場で食べるのは断念。
代わりに1玉70円のうどん玉とそば玉を1つづつ注文。
すぐにビニール袋に入れてくれた。これを自宅で食べよう。
さっそく帰って食べる。
シンプルにネギとダシしょうゆで生醤油うどん。
ゆでめんなので、そのまま丼に入れてしょうゆをかける。
池内うどん風にラーメン丼に入れてみた。
まずはうどん。
やや黄色がかった麺は、時間が経っているものの角がしっかりしている。
噛むとぷりっとした歯応え。
麺の旨味も抜けていない、美味しい。
私が頻繁にいく、池内うどんの麺のようだ。
次にそば。
香川のそばらしく小麦粉率が高いものの、そば粉のうまみがしっかりでている。
さくっとした歯応えも気持ちよくおいしい。
あっというまに二玉完食。
完食後よくよく考えたのだが、うどんを購入した際、「この丼に入れてくれ」とお願いしていれば、その場で食べることもできたのだと思う。
「飲食はやっていない」という発言は、いわゆるお客さんに食べさせるようなスタイルのうどんは提供していませんという趣旨だったんだろう。
うどん玉を売った後、客がその場でうどんを食べるのは構わないというスタンスなのだ。たぶん。
うーん、マイ丼マイ箸でその場でうどんを食べるという体験ができなかったのは残念。
しかし麺自体の味は確かめることができたのでよしとしよう。
同じようなスタイルのお店はまだ数店あるようなので、今度は失敗しないよう気をつけよう。
ごちそうさまでした。
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